附属端艇部通信55号

関東選抜都予選まであと1ヶ月となりました。先月行われた東日本夏季競漕大会は1年生にとってはデビュー戦となりましたが、3人の漕手に大会を振り返ってもらいました。

W2X(ENDEAVOUR) B 宇田川遥海(2年)

このクルーでの練習は、それぞれの用事や体調、天候などの関係で、あまり時間が取れませんでした。練習でのタイムトライアルもほとんどできず、レース前はどうなるか心配でした。ストロークの浅井は初めての1000mということもあり、私以上に不安だったと思います。そのような状況でレースを迎え、無事に漕ぎきれたことにまずホッとしました。しかし、タイムや順位には悔しさを感じました。レースを振り返ると、スタートで勢いに乗れたものの、第2クォーターで崩れてしまい、立て直しかけたところで終わってしまった、という印象です。最初の漕ぎを続けられなかったことがタイムが伸びなかった原因だと思います。この他にも様々な課題が見つかった、良い経験になりました。今回は二人しか出場できませんでしたが、女子全体で一致団結し成長していきますので、女子も応援していただければ、と思います。

M4X+ B(朱龍)B 岩田楽(1年)

東日本夏季は私たち一年生部員にとって初めての大会でした。自分たちの漕ぎも完全に定まってない中で漕ぎ手4人とコックス1人でクルーを組み、息を合わせることが求められました。
最初はバランスさえままならず、個人の漕ぎにも多くの課題がみつかりました。その課題をチームとして意識して一つずつ克服するよう挑戦していきました。そして迎えた本番当日。天候の影響で前日の練習ができず不安でした。緊張により多少の漕ぎの崩れがあったものの全力を出し、決勝に進むことができ、最終的に4位という結果を得ることができました。目標には届かなかったものの大きな手応えを感じました。
これから迎える関東選抜、そして私たちの大きな目標である開成戦・院戦に向かって、OBや保護者の方々の応援を背負いながら個人として、そしてチームとして成長していきたいと思います。これからも応援よろしくお願いします。

M4X+ A(鳴鳳)B 大石匠(1年)

我々129回生にとってはデビュー戦である東日本夏季が、去る7/29に行われた。大会前に多くのクルーが蓼科生活に行ったこともあり、なかなか全員で練習を積むことが出来なかった。

そんな中迎えたレース当日。クルー全員が、ややリラックスしすぎなくらいで集まっていた。1レース目。課題だったスタートが本番にして見事にハマリ、頭一つ抜けた優位な展開からレースを始める。1本1本をきっちり押して、他校との差をさらに広げていく。そして、最後のスパートで一気に突き放し・・・
試合での1000mはこんなにも短いのかと思うほど、あっという間に、最初にゴールラインを越えた。タイムで見ても、圧倒的なレース展開だったと言えると思う。

昼食を挟んでの2レース目。附属2艇がともに決勝Aに残っていた。1レース目と同様、スタートで飛び出して逃げ切るプランを描いていた。しかし、現実はそう上手くはいかなかった。慶応義塾高に並ばれ、うまく引き離すことが出来ない。そして500m地点で、均衡状態は一瞬にして破られた。追う展開になる。最後のスパートで追い上げる。差は詰まる。さらに力を込めて船を漕いで・・・

表彰式で、クルーの首に掛かっていたメダルの色は、銀色だった。達成感はあった。それと同時に、それぞれの漕ぎ、チームとしての漕ぎ、レース中盤の展開など、見直すべき点が沢山見えた大会だった。この先も、個々が自分を高めるために、またそれぞれ練習に励んでいく。次のレースの後に、さらに良い色のメダルと共に立てるように。

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