第36回 学習院戦

2008/04/12
埼玉県戸田ボートコース
対校2x (DISCOVERY)
S : 田中 俊平
B : 小山 拓摩
ジュニア4x+_A (蒼鱗)
C : 手塚 太久
S : 穂積 暢史
3 : 小田 裕将
2 : 船曳 隼大
B : 出口 拓磨
ジュニア4x+_B (珠龍)
C : 中村 鮎葉
S : 二見 紘史
3 : 堀野 剛史
2 : 山口 明彦
B : 岡田 彪利
対校4x+ (朱龍)
C : 隈部 壽照
S : 石塚 勇輝
3 : 黒川 良顕
2 : 寺嶋 黎
B : 行川 修平

対校2x

対校2x, 2008/04/12 15:30
Lane Crew 500M 1000M Rank
4 学習院高等科 1’49"67 3’46"52 1
5 筑波大学附属高校 1’53"97 3’51"64 2

穏やかな流れの中でのレースとなった。附属はスタートの瞬間こそ一瞬だけ飛び出しかけるも、対校戦独特の緊張からかスタートがうまく決まらず、艇の方向が曲がってしまう。方向を直そうと強調をするうちにバランスが崩れ、学習院に僅かに先を行かれてしまう。遅れを取り戻そうと焦って、いつもの漕ぎが出来ないままコンスタントに流れ込み、そのままじわじわと差を離されてしまう。後れを取った附属は、緊張と焦りからかいいリズムが作れず、回転の上がらないまま重そうに水を押す、ぐだぐだとした漕ぎになってしまう。一方、附属の姿を見ながら漕ぐ学習院は終始軽快に艇を進めて、附属を寄せ付けない。終盤学習院も疲れからか艇速が落ちてくるが、リズムに乗れず疲れだけが溜まっている附属クルーに逆転をするだけの余力は残されていなかった。スタート直後につけられた差を縮めることが出来ずに水が開いてのゴールとなってしまった。

一週間前のお花見レガッタでは、予選で1秒学習院が、決勝Eで2秒附属がタイムを上回るという結果だっただけに、実力の拮抗が予想されていたレースだった。附属クルーは午前中の練習での調子も良く、実力を出し切れれば勝利できるのではないかと思っていた。しかし結果として、附属クルーは練習で見せた伸びを再現することが出来なかった。新2年生同士のクルーで試合経験が浅いということもあり、対校戦独特の緊張感に呑まれてしまったのかもしれない。

技術と蹴りは数ヶ月前とは見違えるほど成長した。スタート、パドルを含め、精度はかなり上達した。しかし思えば練習中からスタートの成功率は若干低かった。決まれば並大抵のクルー相手なら飛び出せるだけの伸びがあるが、引っ掛けて失速することもあった。今回の試合ではその悪いほうが出てしまった。これからは、どんな状況でも自分たちのベストを尽くす力が求められてくる。対校戦シーズンの最後の一週間。安定した漕ぎをレースで実現できるように、さらに自分自身を磨き上げてほしい。(林)

ジュニア4x+

ジュニア4x+, 2008/04/12 15:40
Lane Crew 500M 1000M Rank
3 筑波大学附属高校_A 1’48"86 3’36"52 1
4 学習院高等科 1’54"04 3’52"02 3
5 筑波大学附属高校_B 1’51"24 3’43"56 2

学習院戦には珍しく、風は穏やかで、ほぼ静水というコンディションだった。ジュニアクルーは先のお花見レガッタで一度学習院のジュニアを下していたこともあってか、リラックスした面持ちでレースを迎えた。

スタートすると、まずAクルー(蒼鱗)が飛び出た。Bクルー(珠龍)と学習院はスタート直後多少競り合うが、徐々に珠龍が伸ばし始め、学習院を引き離していく。その後は特に危ない場面もなく、附属が順調に船を伸ばしていく、理想的なレース展開となった。珠龍は蒼鱗を差すかと見えたが、蒼鱗が底力を見せ、2.5艇身程度差をつけてゴールした。

レースが終わってみると、両艇ともに学習院に大きく水をあけてのゴールで、蒼鱗に至っては学習院の対校クルーにも迫る好タイムであった。こと今回のレースに関して、コメントすることは特にない。選手たちはこの結果に驕ることなく、このまま、もといこれ以上のコンディションで開成レースを迎えてほしい。(浅野)

対校4x+

対校4x+, 2008/04/12 15:50
Lane Crew 500M 1000M Rank
4 学習院高等科 1’45"34 3’36"89 2
5 筑波大学附属高校 1’38"16 3’24"66 1

お花見の結果から見れば、そこまで気負う必要もなかったと後からは思えるが、午前のモーションではやはり漕ぎに力みが見られ、ここ数モーションの伸びのよさがなかなか見られなかった。さらに続々と駆けつけるOB・OG。対校戦経験者が一人しか乗っていないクルーはやはりかなり緊張したようだ。

スタートは15分も遅れてのスタートとなり、集中力に影響しないかと心配したが、声をかけるとものすごい返事が返ってきたので安心した。スタートは練習よりうまくいき、一気に出る。250mまでには一艇身以上の差をつけ、そのまま伸ばしつつけて測定不能な艇身差で勝利した。自身が参加した院戦以来の勝利である。

最後はラストスパートをいれなかったという。学習院には若干失礼な気もするが、ラストスパートはバランスを崩す可能性もあり、勝負に徹したという点では対校戦の性質をよく理解し、よく勝ったと思う。ただし、開成レースはもっと接戦だろう。さらに今回の漕ぎは私自身としてはまったく納得の行くものではなかった。スタートの押し・スパートの伸び・コンスタントのシンクロ、どれをとっても100パーセントには至っていない。クルーには常々言っているが、彼らの力はまだまだこんなものではないはずだ。OBの一人にはあと5秒縮めたら10秒台だと冗談めかして言われたが、それはあながち不可能なことではないと思っている。そのためにはこの一週間、練習から最大限の集中が必要である。自分たちを信じよう。(近藤)

« トップページに戻る