第82回 開成レース・第24回 浦和一女戦

2010/04/17
埼玉県戸田ボートコース
OBナックルフォア
C: 橋川 真幸
S: 鈴木 幹雄
3: 土屋 徹
2: 二村 英男
B: 北川 正博
招待女子2X_A(DISCOVERY)
S: 辻次 美祐
B: 田村 浩子
招待女子2X_B(CHALLENGER)
S: 大森 麻由
B: 家村 理紗
招待女子4X+(紫雲)
C: 中原 桃子
S: 森 みのり
3: 田畑 柚紀子
2: 児玉 恵
B: 岩本 晏奈
ジュニア4X+_A(朱龍)
C: 根岸 潤
S: 石井 康貴
3: 矢口 彰久
2: 村本 耀一
B: 森田 明仁
ジュニア4X+_B(鳴鳳)
C: 繁田 直樹
S: 長浜 和音
3: 井口 祥太
2: 田中 秀瑠
B: 町田 達裕
対校4X+(蒼鱗)
C: 市島 健吾
S: 齋藤 豪視
3: 柳沼 翔平
2: 木村 秀行
B: 大島 育宙

OBレース

OBレース 14:50
Lane Crew 300M Rank
1 開成艇友会 1’29″68 1
2 桐漕倶楽部 1’38″13 2

招待女子ダブルスカル

招待ダブルスカル 15:20
Lane Crew 500M 1000M Rank
1 筑波大学附属高校_B 2’34″24 5’09″41 3
2 浦和第一女子高校 2’09″88 4’25″56 1
3 筑波大学附属高校_A 2’11″36 4’27″59 2

Discovery(Aクルー)

一度つけたステッキボードから流されてしまうほどの逆流。心配された天候は何とか回復するも、春のレースらしいコンディションであった。得意のスタートは今回もしっかり決め、スパートへの接続も成功。250mまで一女を引き離した。コンスタントに落とすころじわじわと差を縮められ、また蛇行が目立つようになる。500mまでに差されてしまったが、そこから何とか食いつき粘りを見せる。ここ最近ずっと練習していたラストスパートに入り何とか追いすがるも、一度ついてしまった差を縮められず、2秒差をキープしたままでのゴールとなった。

直前のモーションで自分たちの目標タイムに到達し、よい流れで試合に望めた。それを知っている分コーチとしては中盤非常に歯がゆい思いであった。しかし、彼女らは全力を出し切った。ボートとはずっと同じ漕ぎをしているように見えて、二度と同じレースを繰り返すことができないものである。そう思わせるレースだった。僕がコーチとしてしてやれることはしたつもりである。ほんの数ヶ月ではあったが、彼女らと過ごした期間は私にとっても非常に楽しく有意義なものになった。二人とも、お疲れ様。ありがとう。(斉藤)

Challenger(Bクルー)

逆流でのレースということもあり、スタート、スパートで勢いに乗りきれずにコンスタントに入ってしまった。低速の落ちが早く、第一クォーターで伸ばせなかったことが悔やまれる。この春で彼女たちはかなり成長したがまだまだ発展途中である。春の試合の結果を受け止めて、インハイ予選に向けて筋持久力を高め、タイムの底上げをしてほしい。(庄司)

今回のレースは格上の相手との戦いであり、結果は40秒差という大差であった。内容としてもスタートから離され、そのままずるずると差が広がっていた。二人の漕ぎは特別悪かったわけではないが、相対的に見るとどうしても未熟に見えてしまう。しかしこの艇は合宿後から見始めたため3週間ほどしかコーチをしていなかったものの、特に最後の1週間での成長は目を見張るものがあった。一女とは大きな差があるがまだ二人は発展途上であり、この一年でどれだけ伸びるか楽しみである。(穂積)

招待女子クォドルプル

招待女子クォドルプル 15:30
Lane Crew 500M 1000M Rank
1 浦和第一女子高校 2’03″48 4’14″07 1
2 筑波大附属高校 2’09″92 4’29″06 2
119にとっては最後の一女戦、これまでの1か月はクルー一丸となり努力をしてきたと感じてきた。先週迎えた院戦からもスタミナ面で大きく成長したと感じている。 コンディションはやや強めの逆流。しかし、それ以上に朝方にこの季節には珍しく、雪が降るという稀な空気の中、2艇はスタートをきった。

スタート、一本目が合わずに始まってしまったものの、半艇身ほど引き離した。250mまではどちらも差し、差されの展開を見せるが、コンスタントで徐々にではあるが確実に一女の蹴りが勢いを増し、その後もずるずると引き離されるようにして、ラスト300mでのスパートで少しばかり追い上げが見られたが結果は大きな差をつけられてのフィニッシュ。 全国クルーの圧倒的なまでの力の差を見せつけられた。

結果は喜ぶべきものではないが、私はこのレースに臨むにあたり、最後のレースをとにかく出しきり、そして楽しむように、と選手に伝えた。その一点だけは試合後のミーティングでも全員共通で感じてくれたと言ってくれて、私の2年間の思いは伝わったと感じている。

タイムも決してよくはない、漕ぎもきれいとは言えないかもしれない。OBの方々からみれば、小島は2年もの間いったい何をしてきたんだと感じられるかもしれない。 実際私は今回のレースでかなりの悔しさを感じている、それはむしろこの2年間に対してだろう。だが、その一方で不思議な満足感を抱いている。 満足感については事故なく、選手たちが楽しい2年を過ごしてくれたという事に関してなのかもしれないが、はっきりとはまだわからない。おそらくこれに関しては2年、3年経って初めてわかるものなのだろうと直感的に感じている。それをはっきりとただの空虚な実のないものか、それとも中身の伴うものであるかを判断するには、私はまだ幼すぎる。

しかし、私がいまはっきりと感じることができるのはただただ押し寄せる感謝の念だけだ。いつも支えてくれた同期や、後輩。経済的、精神的に支え、時に厳しく接してくださった諸先輩方。

そしてなにより、2年間僕についてきてくれた119回、120回のみんな。本当にありがとう。そしてちょっとの間さようなら。また戸田で会える日を楽しみにしています。(小島)

ジュニア4X+

ジュニア4X+ 15:40
Lane Crew 500M 1000M Rank
1 筑波大学附属高校_B 2’02″63 4’09″28 3
2 開成高校 1’53″62 3’49″92 1
3 筑波大学附属高校_A 1’54″48 3’55″40 2

朱龍(Aクルー)

やや強めの逆流の中でのレースとなった。最近成功率が上がらなかったスタートをスムーズに決めスパートでは開成より半艇伸リードしてコンスタントに入る。以前から課題にしていたフィニッシュの抜けがいつも以上に感じられ、一本一本開成に詰め寄られる。そして500m地点では完全に開成にさされ、そのまま後半は差を広げられてのゴールとなった。圧倒的な力の差を見せつけられた感じだった。私は合宿前後あたりから朱龍を見てきた。この1カ月の間に彼らは確実に技術面、メンタル面において成長した。もちろん結果的に彼らは負け、相当な悔しさを感じたことだろう。だが来年に通ずる何か底知れない可能性も見せてくれた。その可能性をうまく生かせば確実に来年は勝てると確信した。そして私もそれに応えるべく全力でサポートしようと思う。最後に、クルーをまとめ上げ、盛り上げてくれた上級生の村本と根岸には本当に感謝したい。彼らの存在なしでは2年生はここまで成長できなかったと思う。来年は是非コーチとしてまた戸田に戻ってきてほしい。(堀野)

鳴鳳(Bクルー)

この日も、先週と同じく風は逆風、ただ一方向から吹くのみであった。春らしくない、不思議な雰囲気だった。このレースは町田にとってのラストレース。クルー全体の気合の入り方も、今まで以上の物だった。しかし、勝敗だけを見れば、結果は残酷なものであった。スタートから他の2艇に出られてしまう。中盤までは食らいついていたものの、ズルズルと離されて、朱龍からも水を空けられてのゴールとなった。
対校戦は、その性質上、一発勝負である。それはジュニアも同じ。刻まれた記録だけを後から見れば、「敗北」という言葉は重く響く。ただ、重く響く理由が、他の代が勝っているから、という理由であって欲しくない。自分達が精一杯努力して、それでも負けてしまった、その悔しさのせいであって欲しい。鳴鳳は試合においてなかなか結果を出すことが出来なかった。その中で、諦めず、進歩しようと努力をし続けた、それを誇りに思って欲しい。なかなか結果を出すことが出来なかったが故の勝利に対する貪欲さ、これは他の艇より強かったのではないかと思う、それも大事にして欲しい。結果だけが全てではない。そこから何を学んだのか、その方が余程重要である。それを心に刻みつけ、町田はこれからを、現2年生は残りのボート生活を歩んでください。(石塚)

対校4X+

対校4X+ 16:50
Lane Crew 500M 1000M Rank
1 筑波大学附属高校 1’53″23 3’54″85 2
2 開成高校 1’49″64 3’45″94 1
コンディションは強い逆流。たまに波頭が白くなるのが見える程度である。流れへの対応はここ数週間の練習で向上していたが、波が大きい場合の練習はあまり機会が無かったため十分とは言えなかった。直前練習でもオール運びの感覚を掴みきれていないようであった。

 

レース開始。スタートから徐々に引き離される。粘り強く押そうという意志は陸からもみられたが、着実に差を広げられ、後半に入るときには1艇身と少し差をつけられていた。第3クォーターでもどうにか食らいつこうとするも敵わず、第4クォーターで大きく引き離されてしまう。結果はおよそ3艇身差での敗北であった。

 

お花見レガッタからの数週間の練習は、本当に密度の濃いものであった。クルーが一丸となって、開成レースでの勝利を得るために貪欲に練習に臨んでいた。結果は敗北であったが、クルー全員がそのことを本気で悔しがることができていたことが救いである。その悔しさは、2年間ないしは1年間、自らがボートに真摯に向き合ってきたことの証拠である。そのことを忘れずにいて欲しい。(長野)

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