附属端艇部通信第4号

ヘッドコーチの鈴木啓介です。先日は一年生の初レースである東日本選手権大会が行われました。今回はその模様をお伝えしたいと思います。出漕クルーの詳細は結果のページを見ていただければわかると思いますが、女子は1年生中西がスカル(INTREPID)、男子はダブル(ENDEAVOR)に相模湖のストロークペア2人を乗せ、クォドルプル(蒼鱗)のミドルペアに1年生2人、それを挟むように2年生がアウトペアとして乗る形で望みました。

まず女子は1年生でありながら最初の試合をスカルで挑むということでスタッフ共々様々な不安がありましたが、ステッキボードにつける練習等もしっかりやっていたことでスムーズに試合に臨むことができました。スタートしてからも練習で学んだことをしっかり出して一本一本漕ぎ進めることができたのではないかと思います。。1日目のタイムも5分を切るなど、1年生初スカルとしては満足の出来といえるのではないでしょうか。2日目は一艇レースとなってしまいましたが、前日に少し上がりすぎだったレートをしっかり落として一本を押すということを目標として、逆流にもめげずにきっちり完走いたしました。入部わずか三ヶ月と少しでこれほどのポテンシャルを見せてくれたことで、今後の一女戦の展望もかなり期待できることを感じさせてくれるレースだったと思います。

次に男子ですが、こちらは決勝一発ということでどちらも2日目のみのレースとなりました。

まず2年生ダブルは学習院高校の3年生ダブルとの一対一ということで選手も相当な気合をもって臨みました。コンスタントの押しに関しては相模湖から積み重ねてきた自信がありましたが、不安があるとすればスタート時の安定感でした。実際レースにおいてもスタートの反応がやや遅れてしまい一本目は少し崩れてしまいました。しかしそこからしっかりと修正しスタートはほぼ相手と互角に進めることができました。そこからコンスタントまでの流れは非常にスムーズに運び、逆流ながら伸びを実感しながら艇を進めることができたと思います。そのコンスタントにおいては、相手をじりじりと離していく漕ぎができ、後半の疲れが出てくるところでどれほど崩さずに自分に妥協のない漕ぎが出来るかが焦点となりました。レース500m付近でやや力強さが無くなってきた所を足蹴りで盛り返し、ラストスパートにつなげるしっかりとした漕ぎができたのではないかと思います。ただラストスパートに入ってからは随所でバランスを崩す場面が見られ、それが今後の課題になるかと思います。レートを上げても安定感を維持したまま持続できるクルー作りというこれからの方向性が見えたレースであったと思います。タイムも逆流で3分50秒を切るなどまずまずの好タイムで今後のさらなる成長が楽しみです。

最後にクォドルプルです。2年生が1年生を挟む形でクルーを組み、練習においても1年生が触発される効果を狙ったものでしたが、たった3週間で思った以上に成長を見せてくれたと思います。クルー結成当初1年生はそれまでのダブルとのメニューの強度の違いから最初はついていくのが精一杯でしたが、最後の方では自分から声を出すようになるなど本当によくがんばったと思います。さて、レースですが、それまでの逆流が消えほとんど静水という絶好のコンディションで行われました。スタートでは埼玉選抜がやはり飛び出し、それに学習院B、A、そして附属が並ぶ状態となりました。コンスタントに入ってからは学習院Aにはやや差をつけ、学習院B(三年生クルー)と競り合う形になりました。相手はさすがに試合経験が豊富なだけにレートが高く前半はややリードを許す展開となりましたが、こちらも低いレートながらライトパドルの漕ぎこみの成果か押しに関してはかなりよいものが出てなんとか離されずについていくことができました。500mを通過してからはこちらの予想以上の展開になりました。1艇身ほどついていた差が段々と縮まっていったのです。おそらく相手よりも低いレートでコンスタントを押せた分1年生にも余裕が持てたのだとは思いますが、それにしても正直後半で差せるシーンなどは想像もできなかったのでうれしい誤算でした。その後半戦においてじりじりと差がつまっていき、ラストスパートに入って残り200mくらいには逆カンバス以下の僅差にまで詰め寄りました。しかし、本当に差しきれるのではと思ったその時、バランスの崩れから一人が腹切りをしてしまい完全に艇が止まってしまいました。焦りからその状態からの復旧にも手間取り水をあけられてゴールインしました。残念ではありましたが、この大会に出た趣旨は「1年生に試合独特の雰囲気を知ってもらう」ことでしたので全てがよい経験であったと思います。格上のクルー相手にあそこまで粘れた戦いが最初にできたというのはこれからの彼らにきっと練習何回分もの収穫を与えただろうと感じています。

これにて東日本選手権レポートを終わりますが、どのクルーにも練習の成果が見られ、意義は十分にあったと思います。これから秋に向けてまたクルーが変わりますが、部全体としてさらに充実した練習のもと上を狙えるクルーを作っていければと思います。最後に今回も駆けつけてくださったたくさんのOB・OGの皆様、本当にどうもありがとうございました。

« トップページに戻る