附属端艇部通信第5号

ヘッドコーチの鈴木啓介です。今回は東日本新人選手権大会についてのレポートです。結果から申し上げますと、出漕した3クルー全てが10月末に行われます関東選抜への切符を手にすることができました。附属に限らず都内全てのクルーが、ボートコースが国体でずっと使用不可であったために試合直前の練習が満足に出来ないまま急ピッチで仕上げて臨んだことと推測しますが、全体的にクルー数はやや少なかったものの盛会に終わったと言ってよいと思います。

女子シングルスカルは、東京都では唯一の女子部であるため、完漕すれば関東選抜出場ということではありましたが、初日は大学の新人を相手に先着する見せ場もあり、これからが楽しみです。男子ダブルスカルも練習不足を直前の三日連続モーションで何とか形にして出場し、一日目はややムラが随所に見られるレースでしたがかろうじて三位に入り関東への切符を手にしました。二日目は前日の反省を活かす目標で臨み、関東への意欲を覗かせる好レースとなりました。これからもっとコンスタントの精度を上げていく所存です。一年生について詳しくはレースレポートをご覧ください。

二年生五人はクォドルプルで出漕しました。今現在さらなる効率化を目指す新しい漕ぎを模索している最中ではありますが、初日の予選は組内では独走、全体でも僅差ながら出漕クルー中一位で東京都通過を果たしました。二日目は当然前日タイムがほとんど変わらない早高学院とのマッチレースが予想され、事実その通りの展開となりました。レースでは逆風、順風が数分毎に入れ替わるようなコンディションの中、やや逆流でのスタートになり、ほぼ二艇が並んで飛び出しました。コンスタントに入って250m付近まではほとんど並んでいましたが、300mからの150mくらいで一気に離されてしまい一時は水が空くところまでいってしまいました。そこでしっかりとついていけずあっさりリードを許してしまったところで勝負は決していたと言えるでしょう。半分を過ぎてからは徐々に詰めていきますが、最後も半挺身までしか詰められず相手に先着を許してしまいました。

関東に向けて様々なことを試している時期とはいえ、とりこぼせないレースだっただけに残念ではありますが、さらにこれから一ヶ月半後の本番に気合を入れなおす意味でもこの敗戦は意義のあるものであったと思います。勿論技術面のみならず、たった3分半の1000mという距離でどれだけ自分たちの全てを出し切れるかを問い直して一ヶ月半後にはベストの状態を作って臨みますのでどうぞ応援よろしくお願いします。

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