附属端艇部通信第12号

現場スタッフから

113回 西村 健

ヘッドコーチの西村です。国体、I.H.予選での敗戦後、前回の端艇部通信でお知らせした通り1、2年での混成クルーを組みました。当初の狙い通りに1年生の漕力が飛躍的に向上されるとともに様々な選手と漕ぎこむことで一体感が生まれ、ようやく今シーズンのチームカラーが出てきたところです。今後クルーを固定するとなかなか一緒に漕ぐ機会に恵まれない先輩、後輩というのが出てしまいます。先輩の白川さんに艇上で叱咤され、現コーチである114回生達に触発されてきた経験が今の自分のボート観を作り出しているのは確かであり、そのことが少しでも現役選手諸君に伝わればと思います。

夏休みに1年生は蓼科旅行もあり予定が変則的になります。例年では早々にクルーを決め各クルーごとに都合をつけていましたが、今回は思い切って試合のおよそ2週間前までクルーを発表せず、戸田に来たものでモーションを柔軟にこなすという形にしました。確かに試合に向けてクルーごとの練習は不十分かもしれないし、実際2年生達は今までの経験からそのことも分かっていて、何故もっと早くから決めないのかとの声もありました。しかし、上記の理由から今回の試合までのモーションを行いました。

次に迎える試合は東日本新人選手権です。会報などでも書きましたが、今年度の最終目標は「対校戦勝利」です。そのためにも次回のレースはクォドルプルでの結果にこだわりたいと思います。東京都予選、通過すれば関東選抜大会と試合が続き今シーズンのターニングポイントになることでしょう。強豪とあたり、試合での勝ち負けを経ることで自分達の改善すべきところが一つでも見つかればと思います。

まだまだチームとして至らないところが多い状況ではありますが、部員達は楽しそうに活動し、私達コーチ陣は彼ら、彼女らの高校生活の一端を支えてあげていきたいです。その先にある「対校戦勝利」という最高の結果が添えられるよう日々のモーションに励みたいと思いますのでよろしくお願いします。

113回 畑中 正明

女子コーチの113回の畑中です。女子クルーは琵琶湖で行われるインターハイから休養を取っていましたが、東日本選手権の終了を機にまた練習を再開しました。今後の練習の流れとしては、未だに合わないキャッチの改善と、エルゴによる長距離漕で無理のない漕ぎを確立することを目標にやっていきたいと思っています。インターハイ直前頃から蹴りがしっかりと水に伝わるようになってきたので、キャッチからフィニッシュまでの時間を無駄なく押し切るためにもこの2つの課題を8月中にはクリアできるようにしていきたいです。

次のレースは10月初旬となり、しばらくは練習の日々が続きます。長い練習期間でモチベーションを下げることなくこの夏を乗り切りたいと思います。また、試合は高校の期末考査と時期が重なり練習時間が取れなくなりますが、地力で相手を上回れるよう選手共々頑張りますのでどうぞ応援よろしくお願いします。

114回 近藤 清太郎

114回でコーチ1年目の近藤です。8月12・13日の日程で戸田で東日本選手権
が行われ、附属は毎年恒例ながら2年生1年生混合のクルーを組んで参加しました。
具体的にはクォド2艇とダブル2艇です。結果はそれぞれが2・3位に入賞。まずまずの好成績といえるのではないでしょうか。私自身コーチとして初めてのレースだったので、〈散々な結果〉ということにならず内心ほっとしています。

さて、これからの予定ですが、1週間ほどのオフの後5、6モーション程度のシートレースを行い、8月の後半に新しいクルーを決定しようと考えています。このクルーは10月8・9日の日程で行われる東日本新人選手権をにらんだものであり、2年生によって組まれるクォドはこの大会から通じる天竜川での全国大会出場を見据えたクラブで最強のクルーとなります。もちろんクルーの決定には技術・体力・チームワークなどあらゆる面が加味され、シートレース期間以外での取り組みも考慮されるでしょう。

1年生はというと、これからジュニアクルーとしてクォドとダブルに乗り込むことになります。先日の東日本選手権に向けての練習期間はクルーを流動的に変え、なるべくたくさんの人と漕ぐ機会を作る方針でした。今回は固定されたクルーで練習を重ねることによって、連帯感から生まれる艇感覚をつかんで欲しいと考えています。これは開成レースまでの冬を固定クルーで乗り切る準備にもなると思います。また、2年生がいなくなる分1年生は自分の力でうまくなっていくよう努力しなければなりません。そのためのモチベーションを維持するのは難しいことですが、コーチとしてはそこをうまく助けてあげることができればいいと考えています。

最近では若手のOBさんも自分が現役のときほど試合を見に来なくなりましたが、それでも来てくれる方がいることはコーチとして大変励みになります。これからもご声援のほどよろしくお願いします。

現役女子選手から

116回 後藤 由紀子

今年の夏は、ボートを始めてから一番濃い季節でした。7月には中杉の1年生と一緒にクォドを組み、谷中湖で行われた国体関東ブロックに参加しました。練習回数が思うようにとれず、結局不本意な結果となってしまいましたが、附属には女子部員が2人しかいないためにクォドで試合に出ることは半ばあきらめていたため、女子だけのクォドは新鮮で、いい思い出になりました。8月の初めには琵琶湖でのI.H.にダブルとして出場しました。中盤の粘りや競っている時の落ち着きなど課題は多く見つかったものの、予選で2位争いができたことは細やかな自信になりました。また、今までのレースでは大きく差をつけられることがほとんどだったため、他の艇と並んでいるという状況を経験することができた意味は大きかったと思います。

この夏に経験した多くのことを、これからの東日本新人、関東選抜…と今後の漕
ぎに活かして、よりいい成績を目指します。

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