附属端艇部通信第23号

現場スタッフから

114回 近藤清太郎

今日をもって開成レース前の附属のすべてのモーションは終了しました。私にとっては最後のモーションでした。あいにくの雨でしたが、その無愛想な感じがいかにも戸田だなと、マニアックな感想を持ってしまいます。戸田に来てから五年、それでも夜の戸田はきれいでした。

対校クルーの調子は疲れもあるのか若干下がり気味ですが、全く心配はしていません。117回の指導を始めてからずっと、「どんな状況でも最大限のパフォーマンスを出せるクルー」が本当に強いクルーだと教え、そのようなクルーになるべく精神的・身体的プレッシャーを与え、彼らはそれに応えてきました。最後にはきっといい漕ぎをしてくれると信じています。ダブルやジュニアも新歓で忙しい中密度の濃い練習をこなし、気力十分です。土曜日には力強い漕ぎを見せてくれると思います。

私としても、万策尽くした、すべてのことは伝えたという気持ちです。今年度の附属を語るとき、どんなに輝かしい結果を出しすばらしい漕ぎをしても、どうしても9月26日の事故がそこに影を落とします。ですが、4月19日に現役の選手たちの漕ぐ姿を見て、多くの人たちに彼らはけっして生半可な気持ちで1年間練習に取り組んできたわけではないということを感じて頂ければ、コーチとして本当に最小限の責任を果たせたことになるのかなと感じています。選手たちにおいては、「一漕懸命」の気持ちで最後の1000メートルに臨めば結果がついてこないわけがないと、ずっと練習を見てきたコーチ陣はみなそう思っています。

OB・OGの方々には当日の応援に加えて、土曜日の天候の回復を願ってもらうことをお願いします。せっかくの開成レース、いい天気のもとでやりたいものです。それでは当日お会いしましょう。

追伸:新歓活動は順調に進んでいます。人数の問題など若干気になる点もありますが、やはり後輩が増えるということはうれしいことです。一方で年の離れにさびしさも感じてしまいますが…。開成レース後の新歓活動のご協力もお願いします。

« トップページに戻る