附属端艇部通信第28号
東日本新人選手権も終えて、一年生はますますボート部員らしくなり、二年生も上級生としての貫禄がついてきました。男子部員は附属のかねてからの課題であった体力不足を克服すべく例年よりも周回数を増やした重い練習を行っています。特に関東選抜へと駒を進めた対校クルーにはメニューを指示するこちらも多少躊躇するほどのきついメニューをこなしてもらっていますが、それにもだんだん慣れてきているようで成長を期待させてくれます。(長野)
男子部員に試合の感想や今後の抱負などを語ってもらいました。
男子部員から
- 118回 手塚太久(男子対校クォド)
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今回、対校のコックスを務めさせていただいてる118副将の手塚です。
まず、多くの新しい部員が加わり先行き不安だった活動についてですが、今はクルーごとに分かれなんとか練習をこなしている次第です。まだまだ多くの問題がありますが少しずつ解決していきたいと思います。
次に、今回の大会について、考えたこと、思ったことは多々あるのですが新人戦の都予選が終わり、何とか関東選抜に進むことができました。しかしごく僅かな差で開成高校に負けてしまったのも事実です。10月末から神奈川で行われる試合までに再び多くの課題がみつかりました。
現在は試合で配給される艇と同じ型の鳴鳳を使い以前までよりも密度の濃い練習ができています。コックスの立場から見ても、厳しいメニューに多少泣き言を言うもののやる気に満ち溢れている心を感じさせ本当によく頑張っていてくれていると思います。この調子で試合当日はいい結果を出したいと思っているのでこれからも応援よろしくお願いします。
- 119回 市島健吾(男子ジュニアクォド_B)
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鳴鳳のコックスを務めました、119回の市島健吾です。
今回のレースでは学習院Aに敗れはしたものの決勝Bで2位という結果を残すことができました。レースの内容も思っていたより良かったのですが、練習さえ積んでいればもっと上を目指せたのではないかという気持ちもあります。
以前柳沼が書いた通り、このクルーは全員揃っての練習を十分にできませんでした。そのため、短期間でいかにクルーの完成度を高めていくか、ということが課題でした。当初はレースに出られるかどうかもあやしい状況でしたが、先輩達が1年生をサポートする形で、だんだんとクルーにまとまりが生まれていきました。レースのあった2日間だけでも大きく伸びたと思います。それだけにこれでクルー解体となってしまうのは少し残念です。しかしこの数週間に学んだものはとても多く、コックスとしても得るものは大きかったと思います。僕たち1年生がボート部に入って5ヶ月が経ちます。先輩やコーチに言われたことをやるだけでなく、自分で考えながら部活に取り組むことも求められる時期になったと思います。今回先輩達の力強い漕ぎを見て、「来年は自分たちが」という気持ちが皆に生まれました。1回1回のモーションで問題点を改善していき、来年の大会では今年以上の成績を残せるように努力していきたいと思います。最後に、応援して下さったOB・OGの皆様ありがとうございました。今後もよろしくお願いします。
- 118回 小山拓摩(男子ジュニアクォド_C)
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先日の大会で蒼鱗のBを務めさせて頂きました、118回の小山です。
一年生にとっては初めてのレースとなった今大会、結果は残念ながら納得のゆくものとはなりませんでしたが、得たものは決して少なくありませんでした。一年生にとっても、蓋し今後の練習に有意義なものになることでしょう。
蒼鱗クルーは、二年生が僕一人という編成で、僕にとっては体力、技術共に重要な発展途上にある一年生の指導ということにかなりの緊張感を感じながらの練習となりました。短い練習期間の間で皆熱意を持って真面目に取り組み、かなりの成長が目に見えて認められたと言えます。僕自身も指導していく上で、根底から自らの漕ぎを見直す機会として効果的に練習を行うことができました。レースというものは確かに、勝ちにこだわるものです。しかし、勝てなかったからといって只々、あぁ駄目だったと悔恨に浸るのはナンセンスです。悔しがり、反省することももちろん必要です。ただ、その後にどう繋げていくか、それこそが大いに意味を持つと思うのです。これからが正念場となる一年生達には、今大会で学んだこと、反省、悔しさ、それら全てを得たものとして今後の各々に活かし、更なる活躍への橋渡しとできれば、力不足であった僕の僅かながら為せる限りの助力も、必ずや報われることでしょう。
最後になりましたが、活動を支えてくださった皆様、ありがとうございました。今後とも更なる高みを望みながら精進していきますので、どうぞ御声援の程よろしくお願いします。
- 118回 岡田 彪利(男子ダブル)
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今回の文章を担当することになりました、118回の岡田です。クルー(男子ダブルスカルENDEAVOR、S:岡田、B:町田)を代表して一言残しておきたいと思います。まず初めに町田へ。頼りないストロークだったと思うけれど、共に戦ってくれてありがとう。最後まで文句1つ言わずに自分についてきてくれた町田には本当に感謝しています。そして、僕たちにダブルスカルを譲り渡してくれた女子部員のみなさん、本当にありがとうございました。
僕たちは本来クォドルプルで出場することになっていたのですが、ダブルスカルで出場することが二週間前に急遽決まり、そこから残された短い時間で練習を始めました。そのため、クルーで合わせての練習は四回ほど、スタート練習と1000トラは本番が初めてという驚愕の状況で試合に挑むこととなりました。このような状況での試合出場は2年生の自分でも初めてだったので、試合未経験の町田は不安でいっぱいだったとおもいます。しかし、試合ではお互い全力を出して戦うことができたので、1年生の町田には良い体験となったことでしょう。
この大会は二年生が関東大会に進むことができる最後の大会なので、試合の結果に満足することはできません。しかし、町田と共に歩んできたこの二週間は、自分にも町田にも大きくプラスとなったと思います。