端艇部部歌
- 桐陰会 作
- 一、
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雲に聳(そび)ゆる富士の嶺 影懐しき筑波山 眺めも広き只中に 漕ぐや隅田の波の上 桐陰の風吹き添いて 健児の意気は彌(いや)高し
- 二、
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折しも響く号砲に 眠れる水は沸き返る 雲霧を蹴立つる朱竜をば 追える蒼麟後や先 翼拡げし白鳳の 駆ける姿も勇ましや
- 三、
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何(いず)れ負くるな後るるな 日頃鍛えし手並みをば 示すは今ぞ今なるぞ 力の限り漕げや漕げ 己がベストを尽くすこそ 日本男子の誇りなれ
- 四、
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我がボート部の健児等が 今漕ぐ水も注いでは 八洲を繞(めぐ)る海の水 あヽこの水を友として 狂瀾怒濤も恐れざる 海国民の腕を練れ